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SUMMIT2023 REPORT【審査員特別賞チームインタビュー】
「自分たちで働きやすく変革し、長く働きたい」エイジョたちが実証実験で得たものとは

「新世代エイジョカレッジ(エイカレ)2023審査員特別賞を受賞したのは、株式会社スタッフサービスの「笑ってぼたもちーず!」です。
 
エイカレ2023 開催レポートはこちら
https://eijyo.com/report/summit2023_report01.html
 
人材派遣業界の「当たり前」=「派遣社員が出勤する初日は営業担当者が同行する」という慣習を辞める実証実験を行いました。営業担当者が同行しなくても、派遣社員や顧客企業に必要な情報を正確に伝えられる仕組み・テンプレートを作り、業務の効率化に成功した点が評価されました。
 
本レポートでは、「笑ってぼたもちーず!」の5人のチームメンバーにお話を伺い、エイカレに参加したことによって起きた社内や自身の変化について語ってもらうと共に、メンバーを支えた社内の事務局の思い、エイカレ参加の意義などについても伺いました。


 

株式会社スタッフサービス 「笑ってぼたもちーず!」・チームメンバー

エンジニアリング事業本部 西日本ブロック 甲斐美咲さん(チームリーダー)
エンジニアリング事業本部 東海ブロック  濵田愛美さん
エンジニアリング事業本部 関西ブロック  安江愛海さん
エンジニアリング事業本部 神奈川ブロック 石川詔子さん
エンジニアリング事業本部 北関東ブロック 齋藤優香さん

(写真、左から 所属は取材当時)


 
ーエイカレ2023・審査員特別賞おめでとうございます!改めて今のお気持ちを教えてください。
 
石川 受賞は素直に嬉しかったです。その後、社内で声を掛けていただくことも多く、エイカレの認知度が上がったことを感じました。実証実験に参加していただいた方々、日々の業務のフォローいただいた方々にも恩返しできたのではないかと思っています。
 
濵田 とても嬉しく、今は「やり切った」という思いが一番強いです。賞を頂けたことで、会社にも、業界にも、社会にも認められたように感じました。自分自身も成長できたなと思います。

 
 

働き続けるための実験は「皆のプラスになること」を意識した

 
ー実証実験のテーマはどのようにして決められましたか。
 
齋藤 営業職が育児などのライフイベントがあってもこの仕事を続けられるように、という期待を持って課題を選定しまけした。チームで業務の棚卸しをしたところ、営業担当者が派遣エンジニアの就業先に朝から同行するという「開始同行」に長い時間を取られ、営業時間の確保ができていませんでした。それを改善するにはどうしたらよいのか、という課題感から話し合いを進めていきました。
 
安江 開始同行を廃止するという実証実験を進めるにあたっては、営業が楽をするためにやるのではなく、派遣エンジニアや就業先の企業様にとってもプラスになるように取り組むことを強く意識していました。
                        
ー双方にとってプラスになる、というのは大事ですね。しかし、「業界の当たり前」を崩す実証実験となると、なかなか大変な思いもされたのではないでしょうか。
 
石川 大変だったのはコミュニケーションです。特に、実証実験を行っていただく方々への説明については、自分たちが発した言葉はきちんと伝わっているのか、相手がマイナスの印象を持っていないかなど、相手の認識や受け取り方を汲み取るのが難しかったです。相手からの質問に答えるだけでなく、こちらからどんどんコミュニケーションを取っていくことを意識していました。
 
濵田 チーム内のコミュニケーションも同様です。メンバーがそれぞれ違う拠点で働いていたので、話し合いはオンライン上ですることがほとんどでした。微妙なニュアンスを互いに理解できているのか、確認が難しかったです。
「私たちが本当にやりたいことは何か」など、振り出しに戻って考えるような重要な局面では、対面でのミーティングを設定するなどして、意思疎通を図りました。相互理解のためのコミュニケーションについては、大きな学びとなり、今後の業務でも取り入れたいと思っています。
 

エイカレサミット2023 ファイナリストプレゼン

 

1人で頑張るリーダー」からの脱却 強みを活かすチームづくり

 
ーサミットのプレゼンでは、チームワークがとても良いという印象がありましたが、メンバーはそれぞれ違う拠点で働かれていたのですね。リーダーとして、甲斐さんはどんな点を心がけていましたか?
 
甲斐 エイカレ参加前に私が持っていたチームリーダー像は、目標とするところにチームを引っ張っていくというものでした。ですから、最初は一人で何でも率先してやらなくてはと考えすぎてしまい、パンクしてしまいました。その後、自分ひとりでなく、5人のチームなのだから、チームメンバーにちゃんと頼ろうと気持ちを切り替えたら、チームがまとまり始めました。
 

 

ーチームづくり、リーダー像に対する意識の変化も大きかったのですね。
 
甲斐 そうですね。リーダーとして自分の意見も大切だと思いますが、それぞれの意見を聞き、寄り添い、それぞれの強みを活かして助け合い、皆で目標に向かって進んでいくことで、より大きな力になるということに気づきました。今は、それこそがチームの理想の姿だと感じています。社内でもこれからもっと周りの人を頼ったり、任せたり、意見を聞いたりしながらそれを自分の中で落とし込み、より良い方向に進めていけたらと思っています。

自分の中でのアタリマエが変わり、一つ高いゴール設定が可能に

 
ー皆さんの中で、営業という仕事に対する気持ちの変化はありましたか。
 
安江 私は営業をやりたくてスタッフサービスに入社しました。実際に働いてみて、業務はとても楽しいのですが、負担感もあり、なんとなく長くは続けられないだろうと思ってしまっていました。今回、自分たちの実証実験での体験や、他社の実証実験を見る機会があり、自分たちでどんどん環境を変えていけるのだと、営業に対して前向きな気持ちになれたと思います。
 
石川 日頃の業務に追われていると、何か大変だと思うことがあっても、それを変えていくということまでは考えられなかったりします。考えたとしても発信することなく自分の中で終わらせてしまうことがほとんどでした。
でも、今回エイカレに参加したことで、自分たちの意見を発信することの重要性に気づくことができました。考え、発信し、協力を仰いで、社内の方々を動かすことができたという経験は大きかったです。
 
また、働き方改革が進む中で業務時間は短くなっていますが、その中で今の社会にとって何が大切か、という視点を持ち、「考えながら働く」ことの重要性も感じています。
 

 

齋藤 私もそう思います。普段、業務に追われていると、どうしても「ゼロから考える」「自分たちで課題を見つけて思考する」という機会を持つことが難しいのですが、エイカレ参加によって、それにチームで取り組むことができました。
 
また、最後まで走りきって成功させることができたという経験が、自分の中で自信に繋がったとも思います。今後、普段の業務の中でも「自分はここまでしかできないだろう」から、「もうひとつ高いところにゴールを設定することができるのではないか」という考え方ができるようになりました。
 

エイカレサミット2023  応援に来てくださったスタッフサービスの皆さんと
 

甲斐 日々の業務にプラスしてやっていくことになるので、大変な面もありますが、ゼロから何かを作り上げる経験は、なかなか日々の業務ではできない経験です。半年間やり通したという達成感もその後の自分の大きな力になります。「やってよかった」と思えると思うので、ぜひ頑張ってください!

 

事務局の声

エイカレへの挑戦は
リーダー人材が自身のキャリアやあり方を考える絶好の機会

事務局 執行役員(エンジニア領域事業担当)山﨑亮さん

伴走者としては、エイカレに参加することによってチームメンバーの一人ひとりの個性が花開いていくような感覚、言いたいことを言える関係性をつくることを大切にしていました。

できないと思っていることから踏み出し、その先をやりきるエイカレの経験は、参加者にとって、今までの延長で続いていく毎日から脱却し、自分のキャリアや自身の在り方を考える絶好の機会ではないでしょうか。日々の業務に自分らしさを取り入れ、問いを立てられる能力が身についてきていると感じます。

前回のチームメンバーも、エイカレ後にリーダーになった者が多かった(2022年度参加10人のうち、3人がマネージャー、4人がリーダーに)のですが、今回のチームメンバー5人についても、現在4人がリーダー職、もう一人は別のミッションを持つなど、大きく成長しました。これからマネジメント層になっていくために必要なものを、エイカレから得られていると感じています。

 
 
10周年を迎えた「エイカレサミット2023」でも、多くのエイジョが仕事と両立しながら実証実験を行い、自分を変え、会社を変え、変革を起こすという一歩を踏み出しました。
これからの活躍にも心からのエールをお送りします!
 
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