HOME | REPORT | 「エイカレ卒業生は、今」大同生命保険株式会社 西山亜希氏

エイカレ卒業生は、今
~大同生命保険株式会社 西山亜希氏(エイカレ2018ご参加)~

 

新世代エイジョカレッジ(エイカレ)は 2014 年にスタートし、営業職女性のエンパワメントおよび営業変革に取り組んでまいりました。 8 年間のエイカレ参加者はのべ 137 社、 837 名にのぼります。
 
では、エイカレは参加者にとってどのような変化をもたらしたのか。
2018年に参加された、大同生命保険株式会社の西山亜希さんにお話を伺いました。
聞き手は株式会社チェンジウェーブ 執行役員の鈴木富貴です。
 
※本内容はエイカレ2021フォーラムにてお話しいただいた内容を再構成しております。
 

エイジョカレッジ・フォーラム2021オープニング

 


40歳までに課長になりたい」と書いて気がついたこと

 
 
西山様(以下、西山):
大同生命保険株式会社の西山です。大同生命にはキャリア採用で入社し、和歌山で勤務をしていました。本日は、エイカレに参加した後のことを詳しくお話しさせていただこうと思います。
 

西山亜希氏
大同生命保険株式会社 人材力向上推進室
<略歴>
  2008年 大同生命保険株式会社入社 (キャリア採用 和歌山支社 税理士推進課(現:近畿税理士共済南支社 和歌山担当) 配属
  2014年 南近畿TKC企業保険支社 和歌山推進課へ異動
  2018年 エイカレに参加
  2021年 人材力向上推進室へ異動(チャレンジキャリア制度 長期インターン)  現職

 

西山:
実は、エイカレに参加する以前は、キャリアに関して明確な目標は持っていませんでした。
「営業は好き」「会社も好き」なので、「(今のまま)長く務められたらいいな」と考えていたくらいです。
ところが、エイカレでライフとキャリアを描くワークをしたところ、具体的なプランがなかったので、空白の多い「寂しい」シートになってしまいました。そこで軽い気持ちで「40歳までに課長になりたい」と書き足してみたのです。当時35歳でしたので、プランを実現するには「あと5年しかない」わけです。課長になるために必要なことは何かを考え、逆算したら、準備すべきことが次々と思い浮かび、とても焦りました。
 
鈴木:
具体的にはどんなことを準備すべきと考えたのでしょうか。
 
西山:
私が課長になるために必要だと考えたのは「幅広い視野」でした。入社以来、勤務地を和歌山に限定した営業経験しかなかったからです。目の前の税理士代理店やお客さまに対して価値を提供させていただく、自分が誰よりも担当代理店とお客さまのことを深く理解する、といった視点は持っていましたが、部下を持ち、組織をマネジメントする立場になるためには、一段階上の視野が必要ではないかと考えたんです。そこで、当社の「チャレンジキャリア制度」に挑戦することを、ライフキャリアデザインシートに付け加えました。
 
鈴木:
「チャレンジキャリア制度」について、もう少し詳しくお伺いしてもよいでしょうか。
 
西山:
チャレンジキャリア制度は、当社のキャリア形成支援施策の一つです。いくつかコースがあるうちで、私は「長期インターンコース」に応募したいと考えました。地域限定で働く社員が、希望する部署での経験を1~2年積むことができるもので、私にぴったりだと思ったのです。
ただ、選抜制でしたので、2018年から3年連続で応募、3回目でようやく合格し、現在の人材力向上推進室への異動が叶いました。
 


自分ではなく、組織目線で物事を考える

 
鈴木:
3年間チャレンジを続けられたのですね。選抜されるためにどんな努力をされたんですか?
 
西山:
1年目、不合格になった時に次の年も応募するかどうか、とても悩みましたが、そのとき同僚に言われたことでハッと意識が変わりました。
それまでの私は「選抜されるために営業成績を上げるべきだ」という気持ちと、「自分が抜けた後の組織のことを考えたら、無理に成績を上げなくても良いのではないか」という気持ちとで悩んでいました。しかし、それを同僚に相談したら「自分自身のことよりも、周囲の環境を整える方が大事ではないか?」と指摘されたのです。ようは、私が抜け、和歌山推進課で一人欠員となったとしても、業務がきちんと遂行できる体制が整っていれば問題ないわけですから、環境を整えることに注力した方がよい」というアドバイスです。
「(選抜されるためには)自分が目立たなくてはならない」と思い込んでいたのですが、この指摘のおかげで、組織への貢献や後輩育成に目を向けるようになりました。
 
鈴木:
産休・育休を取る場合にも、当てはまるお話かもしれませんね。(制度取得者の方が)職場で欠員が出るマイナス面を心配するよりも、周囲の環境を整えたり生産性を向上する工夫をされることで強い組織作りに貢献し、自分にとっても組織にとってもよい変化を生むというプラス面に変えていける、という点です。


管理職になる、と決めた理由

 
鈴木:
会場のエイジョからの質問にも答えていただきたいと思います。
「ライフキャリアデザインシートをどのように活用されましたか?」という質問が来ていますが…。
 
西山:
エイカレの後、研修の報告も兼ねて、上司に自分のライフキャリアデザインシートを共有しました。チャレンジキャリア制度に応募したいという意思は、その時に伝えました。
キャリアに対する気持ちを上司に伝える、良い材料にできたと思います。
 
鈴木:
中長期的なキャリアについてお話しされる、きっかけに使っていただけたら嬉しいです。
続いて「何がきっかけで管理職に対して前向きになれたのか?」という質問です。
 
西山:
もともとは管理職に対して全く興味がありませんでした。管理職になる=営業を離れることであり、代理店やお客さまの一番近くで中小企業やそこで働くすべての方々をお守りしたいと思っている私にとっては、それが叶わない管理職には関心が持てなかったのです。
ところが、同僚から「管理職になることでもっと幅広く代理店やお客さまに影響を与えられるのでは」と言われ、興味が湧いてきました。また、いつも視座の高い助言をくれる当時の上司が背中を押してくれたこともあって少しずつ前向きになり、「自分にも管理職はできるかもしれない」という自信もついて来ました。今は「和歌山推進課に戻って課長になる!」と思っています。


時期によってバランスは変えられるし、自分だけで背負う必要もない

 
鈴木:
ライフとキャリアの両立についてもお聞かせください。
ライフキャリアデザインシートは、両方を同時に可視化できることが特徴ですが…。
 
西山:
エイカレに参加した当時と今では、少し考え方が変わりました。
当時は、結婚、育児、親の介護、といった全てを完璧にこなさなくてはいけないと、ある意味肩に力が入っていたように思います。しかしそれから3年経ち、周囲の環境も、自分自身の価値観も変化してきて、現時点で言えばキャリアに傾いています。
 
当時のように「全て完璧に自分に一人でこなさなくてはならない」「どちらも成功しなくてはならない」と思っていたら大変だったかもしれませんが、ある時ふと「自分だけでやる必要はない」と思えたんです。今は周囲の助けもあり、和歌山にいる親の傍には姉妹がいてくれるので、自分のキャリアに集中する(東京で働く)ことができています。環境が変わるのにあわせて(バランスを)組み直すことが大事だと感じています。
 
当社には「D-キャリアプランニング」という施策があります。年に3回、全従業員が、自分自身のライフとキャリアのありたい姿や、その実現に向けた取り組みをキャリアプランシートに描き、上司と共有するというものです。一人ひとりの価値観やおかれている状況に応じて、最適な両立バランスを取ることができていると感じています。
 
鈴木
仕事でも生活でも「自分だけで完璧にやろうとしない」こと、周囲と協働して成果を出せる仕組みや環境を整えていくということはとても大事ですね。
最後に、今年のエイジョに向けてメッセージをお願いいたします。
 
西山:
エイカレに参加する前は「明確なキャリアプランがない私が参加して、他社のエイジョと話があうのだろうか」ととても不安でしたが、異業種のエイジョと実際に話してみると、同じような悩みを抱えていることを知り、自分だけではないと勇気づけられました。また、私にとっては、キャリアを考える大きなきっかけにもなりました。エイカレを通して、様々な考えに触れる機会があると思いますので、今後の自分自身のためのチャンスにしていただきたいです。
 
鈴木:
西山さん、ありがとうございました!
 

  エイカレ2021フォーラムレポートはこちらをご覧ください

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